木質バイオマス利用がよいものでも、導入に対して費用対効果・経済性を無視することはできません。一般的に化石燃料の初期導入費は安価で済み木質燃料は高額なものです。しかし、対象施設に熱需要が高く、木質バイオマス燃料が安価に入手できる条件が整っている場合には、中期的に見て毎年ランニングコストは化石燃料よりも(初期導入費を含めて)有利となることがあります。

木質バイオマス導入

木質バイオマス燃料導入の課題と対策(重要事項)

バイオマスエコバーナーも他の木質バイオマス燃焼装置と同様の導入課題をもっています。しかしながら弊社では下記の内容でお客様の導入課題を対策致します。

  • 安価なバイオマス燃料を調達する(体制をつくる)
    バイオマスエコバーナーの燃料は、含水率10%以下のおが粉(おがくず)なので比較的容易に供給源を確保できます。おが粉は畜産用の敷料や肥料用などに国内各地で製造、販売されています。また輸入木材などの影響で未利用の林地残材も多量に存在しています。地域によっては建築廃材や製材所、木材加工工場から排出される端材などを入手できる場合もあります。
  • バイオマス装置の導入費用を可能な限り低減する
    バイオマス燃焼装置自体もコスト高なのは事実、そしてバイオマス燃焼装置には燃料供給機、貯留装置。配送設備と化石燃料より付帯設備にコストを要します。しかしながら一定の熱需要がある場合、燃料削減率により初期導入費の回収は数年で回収できます。さらにエネルギーに関する補助金などと組み合わせることが可能な場合一層の負担軽減となります。

木質燃料の確保

経済性
木質バイオマス導入の大きな課題は設備の費用です。装置本体のみならず、設置する建屋、燃料の保管場所、既存施設をつなぐ工事費用などです。初期設備投資は、化石燃料に比べて大きくなりますが、助成制度の活用、既存施設の有効利用、熱需要のベース部分のみを木質バイオマスでまかない、ピーク時は既存の化石燃料を補助的に利用するシステムを導入するなどで負担をやわらげることができます。

選定にあたって留意すること
化石燃料と比べてON-OFF(稼働-待機)の切り替えに時間がかかるため、出力を急に上げたり下げたりすることが困難で、低負荷での運転が難しいとされています。特にチップボイラーにおいて含水率のばらつきが大き時は、安定した燃焼が技術的に難しいことがあげられます。またチップが大きく長さがある場合、燃料供給部で詰まりが生じて、燃料供給に支障をきたすこともあります。
*『バイオマスマスエコバーナー』はこの問題点を解決しています。